サイタマビーチ

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの雑記とかイベント告知とかもろもろです。

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの主にイベント告知とか雑記とかです。

俺週報7.1~7.4

1(日)
お昼から社会人プロレス「スポ戦MANIA vol.5」@蕨イサミレッスルアリーナへ。しばらく足繁く通ってた社会人による草プロレス、けっこうひさびさ。今回は見どころ多いので行っておきたかった。まずはダークマッチでヘンチーナvsフジシンさんこと作業IN藤原のデビュー戦。学プロレジェンド・ヘンチーナさんの30分鉄人マッチの相手のひとり、という形だったけどもみっちり10分以上のデビュー戦。そりゃあさすがに他のベテランに比べれば格段にいっぱいいっぱい感あったけれど、30歳過ぎて練習初めて10分強リングの上で試合出来るのは素直に凄いと思うよ。逆十字で見せ場も作ったし。正確には羨ましいんだと思う。
 この日はブランコ・オギーソvs軍団ひとり、メインの児ーポ監督vsSAGATと素晴らしい試合は多かったけど、この日はダークマッチ後行われた第一試合のTAKA SUZUKIvsタイガー・ベットシーンだけで正直お腹いっぱい。高校生プロレスから渡米してプロレス修行中と異色の経歴のTAKA選手、もともとでかい一物選手ら学プロ関係者に育てられたという。興業的にはそこからアメリカに渡り、何を得てどう成長したのか…を見せる試合だったのかもしれないけど、そこは自分は過去を知らないので語りようがない。ただ、「圧倒的なプロ」がそこにいた。アピールなしでも観客の目を鷲掴みにする存在感。それはひとえに全身から発する緊張感と正確な技から醸し出すものだったように思える。ただ、第一試合らしくほとんど基礎技しか使わないのにこんだけ空気変えれんの?て驚きがあった。対するベッシン選手は過去何試合か見てるし、この日も技の見せ場作ってたけど…なんだろなあ、これが場数ってもんかなあ。互いに見せれたけど、TAKA選手の方が基礎技のみで見せきっただけに圧倒的にインパクト残った。あと帰りに食った珍来の冷やし担々麺も美味すぎてダブルインパクト完成。

帰ってTENGU、デイリーポータルZ原稿。
*新日×全日交流戦サマーナイトフィーバーIN両国開催。
2(月)
高円寺の事務所引っ越し。夕方に引越業者が来るので、それまで残りのちまちました荷物を片づける。事務所として使って3年くらい?場所はよかったけど、あんま高円寺らしさを満喫したとはいえなかったかな。飲み行ったりしなかったしなあ。まあ「古着屋の2階に事務所借りてライターやってます!てへぺろ(ゝω・)」と宝島少年だった中学生時代のころのオレに聞かせたらキュンキュン来そうなことを体験出来ただけでもよかったかと。

合間に入ったビレッジバンガード高円寺店で「五大湖フルバースト」と並びで置いてあったそのセンスにほだされて『巨悪学園』『子供失格』購入。中でも『巨悪学園』は野中英二以降のマジ絵+バカ原作の並びではあるけど、クオリティが双方高すぎてえらいことに。絵がマジ過ぎて何事もなかったよう、当たり前にバカが行われる、てのがひたすら凄い。おまけの原作全公開+オーディオコメンタリー(風)もくだらなく、これを連載してる漫画誌「シリウス」が気になりはじめた。雑誌のコピーが「「エッジ」と「エッチ」の十字砲火(クロスファイア)!怒髪天つく強襲型(アサルト)コミック満載!復讐の女神発「キレ萌え」系漫画誌!」てぜんぜん意味わかんねえ!でもそれがいいよ、勢い大事。

巨悪学園(1) (シリウスコミックス)

巨悪学園(1) (シリウスコミックス)


3(火)
デイリーポータルZ原稿。高解像度版があがったのを見て「わ、子供はそろそろ夏休みって季節じゃん!」とあわあわする。

4(水)
デイリーポータルZ「日本亭の巨大唐揚げを求めて」掲載。とりあえず唐揚げ弁当サーチ&デストロイの旅、第一部完。そうすると唐揚げうどんの話題が飛び込んできたり、俺は唐揚げを離してもあいつは離してくれないようだゼ…。

昼、秋から関わることになりそうなイベントについて打ち合わせ。今までのに比べると「枠」はあるけど、その分今まで出来なかったことも出来そうで。「枠」というと狭めるような印象あるけど、よく見たらだからこそやれる新しい事もあったりするよね。すげえ楽しみ。まずは9月!
夜予定までの合間に時間できたので、映画秘宝系男子が異様な大絶賛!の『サニー〜永遠の仲間たち〜』見る。

まあ若干構えて見たところはあるのだけど、まあ内容は…すげえ面白かった!80年代の高校生の記憶と、行方しれないメンバーを探す現代の2つの時代が行ったり来たり。最初筋聞いて「ハイ・フィディリティ」みたいなのをイメージしたけど、もっとテンポよくて韓国らしいねじふせる直球ギャグ入りまくり。主人公が金持ちだから、探すのは探偵任せでダラダラ捜査過程とか描かないのもスピーディでいい。後半に向けて「なぜチームは別れたのか?」の謎が軸としてあるけど、それより80年代の女の子たちのフレッシュさがとにかく愛らしいですよ。ちょいちょい涙腺が刺激されたなあ。
ただ、水道橋博士とか樋口毅宏とか東京ポッド許可局のみなさんの絶賛はなんなんだろう?てのがあって、なんかずーっとそれ頭に置きながら見てしまった。映画は他人の評なんか気にして見るもんじゃないね!その辺の感想は一切再読してない上で「なぜ秘宝系男子に人気なのか?」を考えてみると、ひとつはやっぱあの手の人って「仲間」「絆」って好きじゃないですか。24時間テレビは嫌っても「男たちの挽歌」は大好きみたいな。でもこのサニーが女ではなく「男の仲間みんなでバカやりました、再会しました」だと、映画の場合やっぱ最後バイオレンスで終わらないと締まらないと思うんだよな。特に秘宝系読者なら!でも今それやっちゃうのはあまりに脳天気。ただ、時を越えて集まるのが女だと暴力に向かうことなく優しい「日常」でまとめることが出来るのかなと。ただ優しいだけでなく、美醜のような分かりやすい「日常の変化」もある。しかも四十路男の場合は暴力でまとめられるより、日常でまとめられる方がずっと胸にしみる。
あとアイドルヲタとかAV好きの人見ててもあるんだけど、いま三十路四十路の男に「女子になりたい」って願望はけっこうあると思うんだよなあ。正確には「女子になって仲間たちとキャッキャしたい」てのが。この作品でいえばまさにナミみたいな、周りに美人の姉御がいてムードメーカーがいて…みたいないい友達に囲まれた仲間たち。で、だいたい男のこういう妄想はナミくらいの可愛い子が自分のイメージなんだよね。決してデブのチャンミではない。一部の男感想聞くと「昔こうだったよね」て言い方するけど、そうかなあ?男→女というのも含めて「知らないはずの理想の郷愁」にすんなり入り込める作りなんだろう。
 時代や女子へのファンタジーな憧れ度と、ただ明るいだけではないリアル。でもやっぱ最後は明るく締めたいよねー、のバランスが秀逸つうことでしょう。まあだいたい重要なことは「お金」が実は解決してたりするんだけど。けっこうその辺は爽快感優先のご都合主義。それでも、知らないはずの郷愁に心地よく入り込ませる内容はやっぱ素晴らしい。今年ベスト!て今年映画館では1本か2本しか見てないんだけども。
夜、AVで取材で男優の鳴沢賢一くんに会って異味香@西川口で最高中華をいただく。青島麦酒したたか飲みまくり。