サイタマビーチ

フリーライターの大坪ケムタの雑記とかイベントとかもろもろです。

バックトゥ下ネタ少年マンガ/『黄門さま~助さんの憂鬱~』

徳弘正也『黄門さま~助さんの憂鬱~』*1読みました。徳弘作品初の時代劇…といっても『狂四郎2030』のバーチャル世界で見てるのでお初って感じはしないけれど。横暴な水戸黄門のおかげで助さん・格さん・くの一が殉死しまくり、随時追加オーディションが行われている水戸藩。若き浪人・進ノ助は新たな「助さん」に選ばれるべく過酷な試験に挑む…という本筋は、コミック帯にあるとおり昨今の就職難とブラック企業絡めた社会派風ではあるけれど、あいかわらずちんこいっぱいのギャグ漫画です。

1巻では進ノ助が「助さん」になるまで、と序章的な内容だけど、あらためて思うのはやっぱ徳弘先生は現代ものよりも「学園もの」とか「近未来SF」「時代劇」といったベタな箱があった方が冴えるなあ、ということ。『狂四郎2030』が終了し『バンパイア』からのここ数作は連載スタート時から「ちんこも書くけどハード路線いきますよ」みたいな空気プンプンしてたので、楽しみにしつつも個人的には敬遠してしまうところがあって。でも今回はこういう気抜けつつもストーリーちゃんと面白い(面白そうな)やつぽいので嬉しい。いきなり助さんが殺されるシーンから始まるけど、近作のようなグロテスクな死に方でなくあくまでギャグとして首がぽーんと飛ばされるところが「今回はこういう感じですよ~」と方向性を示してるよう。ここ数年「青年マンガ」ジャンルになった事でいろんなチャレンジあったと思うけど、今回はある意味で少年マンガへの回帰じゃなかろうか。正確にいえば下ネタ少年マンガ

伏線も重くない程度に張ってあり、2巻からしっかり登場するであろう「黄門さま」のキャラが楽しみ。今後『新ターちゃん』くらいの「ドラマ:アクション:ギャグ(:下ネタ)」のバランスで進んでいってくれたら楽しみだなあ。あと徳弘先生らしい「:人情」もスパイスに。しかし、こういう下ネタ少年マンガは三十路になっても四十路になってもスッと男の懐に入って心まさぐってくるものですな。フォーエバー!

*1:ただ正直タイトルはイマイチ。

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