サイタマビーチ

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの雑記とかイベント告知とかもろもろです。

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第1回アイドル楽曲大賞2012に投票しました。

2010年秋、ももクロピンキージョーンズ」でアイドルにマトモに目を向けるようになって丸2年。極めて特殊な形とはいえAKB関連の取材をすることになるとは…。と「アイドルと俺」という点では大きい年だったけども、リスナー(自称・ヲタという勇気はまだありません)としては、ももクロ&女子流中心の2011年から一気に広がってジャンル全体を楽しめるようになった。TIFも初めて行ったし。
ただ、広く見聴きするようになってあらためて分かったのは「MIX入るような曲は苦手なんだなあ」という事。最初アイドル楽曲聴いて衝撃だったのが「MIXやコールが加わる事前提で作られてて、ライブで育てられて初めて曲が完成する」事だったのだけど、いろいろ聴いてみるとそういうタイプの曲は実は苦手なのが分かった!自分でもあれ?て感じなんだけども。ライブ中の自分の集中力を「応援すること」より「音を楽しむ事に集中したい」んだよな。まあ応援も音を楽しむスタイルなわけだけどさ。アイドル聴いてるようで、そのフォーマットをまだ体感してるわけではない、というか。
あとはまだな、「一体感」とか「声援を贈る」とかスタイルに馴れてないの、俺が。「とりあえず拳を挙げない」ジャンルばっかり聴いてきたから!その分メタルのBABYMETAL、ラップのリリスクといった別ジャンルから来た音の方が別フォーマットに馴れてる分ライブで楽しめるてのはあるね。
まあまあ、それはおいといても毎月のように「これは!」という曲が出てきて、あらためて「アイドルの現場=ポップスの実験兵器が飛び交う戦場」感を実感した。AKB東京ドーム&ももクロ紅白でひとつのピークタイムを迎えるのが今年なんだろうけど、この新兵器続々感は来年も楽しそうではある。ほら、ナチスドイツ終盤の珍兵器登場ぽい感じ!(いい意味で)(いい意味になるのか?)
【楽曲部門】
1位「いいね!」BABYMETAL ポイント:3

2位「大人はわかってくれない」私立恵比寿中学 ポイント:2.5

3位「チョコミントフレーバータイム」バニラビーンズ ポイント:2.5

4位「そりゃ夏だ!」lyrical school ポイント :1

5位「ザ・スターダストボウリング」チームしゃちほこ ポイント:1

中でもB-1爆撃機ばりの格好良さと重爆感ですっかりヤラれたのはBABYMETAL。アイドル/ロック気にせず楽しめる音とライブも最高ながら、それもあの3人のビジュアルとSU-METALの唱歌的ともいえるまっすぐなボーカルあってこそ。何度でも「いいね!」と親指突き上げたい。「大人はわかってくれない」と「チョコミントフレーバータイム」はどちらも歌詞が好きだ。自分の中で音楽で歌詞の割合て5%くらいだったのだけど、この2曲はしみるしみる。子供の歌詞のフリして「だからこそ大人こそ踏ん張るべき」と言外のメッセージがある(気がする)エビ中と、「ノンセクション」も木の子先生の歌詞最高だったバニビ。あとはもう毎夏聴くの決定のリリスクと、ミクスチャースカ歌謡のチームしゃちほこ。この5曲を同時に楽しめるジャンルということで、今の日本のアイドルポップスは大戸屋もびっくりの最高定食屋みたいなもんだなあと。出てくるのはフツーに美味いんだけど、調理法とか素材とかわけわからなくてすごい、みたいな。
【アルバム部門】
1位「ぱみゅぱみゅレボリューションきゃりーぱみゅぱみゅ ポイント:3
2位「エビ中の絶版ベスト 〜おわらない青春〜」私立恵比寿中学 ポイント:1.5
3位「最後の猫工場」いずこねこ ポイント:1.5
【推し箱部門】
1位 BABYMETAL
  
ただ、こちらとは別に伝統の「ハロプロ楽曲大賞」があるということで、ベスト5に入れられなくて残念なのは吉川友「こんな私でよかったら」とアップアップガールズ(仮)「UPPERROCK」。


ボカロP系を起用したりして今楽曲的にはいちばん楽しみな1人と1組。ニコ動やボカロ文化は興味ありつつも残念ながら把握できてないのだけど、この辺りの楽曲でアイドルソングという形で触れることができて嬉しい。世界的にいえばK POPの方が曲としてはレベル高い(というかわかりやすい)んだろうけど、音楽ひいては文化の進化のかたちとして最も刺激的なこの辺に触れられてよかった。ハロプロ系でいえば結局はつんく節が苦手なんだよなあ、ルックスやダンス他のクオリティは文句ないだけに。
第1回アイドル楽曲大賞2012:http://www.esrp2.jp/ima/2012/