サイタマビーチ

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの雑記とかイベント告知とかもろもろです。

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ネットプロレス大賞2011に投票してみた。

昨年に引き続き大手プロレスニュースサイト・ブラックアイ2さんのネットプロレス大賞2011に投票してみましたー。生観戦(UST・TV・DVD含む)の印象7割、メディア等の印象3割って感じかなあ。とはいうものの、あらためて新日・DDT・アイスというtwitterに強い三団体の色濃い結果に。2011年で週プロ買うの辞めたしな…。

MVP
1位 澤宗紀(格闘探偵団バトラーツ
2位 棚橋弘至(新日本プロレス
3位 藤本つかさ(アイスリボン
 
最優秀試合
1位 5.5アイスリボン「GOLDENRIBBON2011」藤本つかさvsつくし
2位 9.17ZERO1「天下一Jr優勝戦」澤宗紀 vs フジタ"Jr"ハヤト
3位 6.10新日本「ベスト・オブ・ザ・スーパーJr優勝戦」田口隆祐 vs 飯伏幸太
 
最優秀タッグチーム
1位 チーム変態大社長
2位 らぶりーぶっちゃーず
3位 ほもいろクローバーZ
 
新人賞
1位 つくし(アイスリボン
2位 愛川ゆず季(スターダム)
3位 宮城もち(アイスリボン
 
最優秀興行
1位 4.10「19時女子プロレス番外編 in 茨城」@茨城県鹿島学園高等学校レスリングスクール
2位 11.4「変態大社長路上プロレスラストマッチ!」@浅草花やしき
3位 5.3釜ヶ崎プロレス@釜ヶ崎三角公園
 
最優秀団体
1位 新日本プロレス
2位 アイスリボン
3位 崖のふちプロレス
 
最優秀マスメディア賞
1位 ももいろクローバー
2位 1985年のクラッシュ・ギャルズ
3位 新日本プロレス公式サイト

トータルで書けばこんな感じだけど、実際のところ2011年は澤宗紀・つくしのふたりに尽きるなあ。プロレス界全般的な視線でいえばもう圧倒的に新日本の「今とこれからのお客に飽きられない、舐められないメジャープロレス」を作り上げる姿勢に諸手を挙げて万歳。でも生観戦で自分で響いたものといえばこのふたり。
澤選手は引退表明から引退当日までの2ヶ月間だけで並の、いや並以上のレスラーの一生分を体験してるんじゃなかろうか。そして何より、誰よりもバラエティ的で、誰よりも格闘技的であり、誰よりも演劇的で…といろいろ重ねつつ、最終的に誰よりもプロレスラーだった。興業としては10.23崖のふち、11.9アイス最終参戦も捨てがたい。その中で11.9アイスでの大家健選手の「澤君、俺は君みたいになりたいんだよ」ってのはすべてのプロレスファンの声を(「決してなれない」という逆説的な意味も含めて)代弁した名言だと思う。

基本プロレスに関してはファンの立場だけど、澤選手の引退に関しては話を聞いていてもたってもいられずプラスワンで引退トークイベントもやらせていただき、幸せもんです俺は!
つくしは間違いなく飯伏幸太級の才能を持つタマゴだと思う。当てるではなく刺すようなドロップキックやハルカゼ・タイガースープレックスを美しく決める身体能力と、何より常に相手を睨み付ける気迫。全てが中2という枠から飛び出てる。中学の部活でアマレスやりながら現役レスラーって最高のプロレスラーを産む環境だと思う。しかし茨城からアイス道場に通う彼女を襲ったのが言うまでもなく東北大震災。被災地区在住の彼女も当然ながら渦中のひとり。そんな彼女のアマレススクールで行われた被災地区最初のプロレス興業であり、彼女がメインを勤めた「19時女子プロレス番外編 in 茨城」は何も見えない状況の中に確かな「灯り」を照らす一戦だった。ただ、そんな彼女でもその才能の大きさからするとまだタマゴの状態に思える。というのもセンダイとの対戦を見るとちょっとまだ肉体的に不安。ただ数年後そこをクリアした時、とんでもないレスラーがそこにいる気がしてならない。
しかし何が惜しいって飯伏はDDTに限らず東京ドームや3D映画など進出する場があったけれど、女子プロレスは極端な話全団体のベルトを取ったところであまりにもその先が見えないこと。そして師匠・さくらえみのアイス退団。頼むからこのタマゴを無駄にしないでほしい…。

藤本vsつくしはこれも凄かった。9分半あたりのタイガースープレックスがとにかく衝撃。
あと生で見てインパクト凄くて入れずにいられなかったのは「5.3釜ヶ崎プロレス@釜ヶ崎三角公園」!本当の「昭和プロレス」ってこういうことですよ!あとももクロZは少なくとも今年から聴くようになった人に、好ましくにしろ戸惑わせたにしろ「プロレス」って言葉を届かせたと思う。「良きにつれ悪きにつれ」と書こうとしたけど、やっぱ良い要素がトータルでは多かったと思うし思いたいし。
澤選手引退、さくら選手退団とここ数年自分がプロレス見るモチベーションになってきた2選手に決定的な変化があったこの半年、そしてこれから。自分としては観戦するテンション的には非常に危うい感じだ。新日本・DDT・大日本あたりはいつ行っても安心して楽しめるブランドなのだけど…それだけでなく他にない「どうかしてる」団体や個人が出てきてほしいところ。会場に足運ぶ動機が「引退」「退団」なだけなんてあまりに悲しすぎる!