サイタマビーチ

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの雑記とかイベント告知とかもろもろです。

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの主にイベント告知とか雑記とかです。

または私は如何にして心配するのを止めてアイドルを愛するようになったか(←ちょっと嘘)

自分は純粋なアイドルヲタか?と言われると違う、むしろ遠いと思っている。それは何より「可愛い子に興味がない」からだ。正確にいえば「(いくら可愛くても話せないんじゃ意味ないじゃーん!身近にいて会ったり飲みに行ったりする可能性があるんなら興味アリアリー!え、ないの?芸能人?そんなど〜せ会えないような)可愛い子に興味がない」ということ。そう思えるのも「可愛い子」なら仕事がら毎月AV女優で会ってるわけで。そのAV女優ですら「可愛いいいいいい!!ポワァァァン!!(赤面)つつつきあってくださいーッ!!!!」なんてレベルの子なんてめったにいない。いまだに女優さんと会う時は緊張するけども緊張より先に「ポワーン」が来た子ってひとりかふたりくらいだ。それにAV女優さんの方が「可愛くて面白い」人ゴロゴロいるしね。ということでタイトルに(←ちょっと嘘)とつけた。本気でアイドル好きな人らに申し訳ないすよ。ま、「自分なんかとてもとても」というのがオタクの習性なのかもしれないけど。

そんな自分がなんでアイドルにハマったかというと、ひとつはやっぱ楽曲の力ということだろうなあ、スカした物言いになるけども。これまで「J−POP」にはほとんど関心がもてなかった。同じアイドルでもモー娘。もせいぜい関連CD2枚買った程度。それが今年死ぬほど聴いたCDのトップ3中2枚が東京女子流『鼓動の秘密』とももいろクローバーZ『バトルアンドロマンス』ですよ。何が楽しいって聞き手がロックはロック、ヒップホップはヒップホップ…とタコツボ化してる時代に新鮮なミクスチャー感覚、それでいて作り上げてるのは誰にでも歌えるポップス。そして何より作曲の時点でヲタのコールやかけ声を前提として作ってるのが凄いと思えたのだよな。ライブで観客と交わることで完璧になる。この作り方はいままでのポップスとは違う、見栄えよく横文字でいえば「オルタナティブ・ポップス」なのだなあと感心しまくった次第。

ももクロは昨年の「ピンキージョーンズ」から聴くようになったのだけど、やっぱ前山田健一という作曲家を知れたのが何より刺激になった。もともとアニソンっぽさというのは苦手な部類だった。でも彼の場合は音の整理がおそろしく綺麗に出来てて耳なじみがいい。さらに二度三度と聞いていく度にハマっていくスルメ感。前山田楽曲はももクロ以外にもヒャダインはもちろん、私立恵比寿中学・みつどもえ・日常も良かったけど今年ベストはこれかなあ。

東京女子流もまた松井寛という楽曲プロデューサーの曲の力も素晴らしいのだけど、今年見て驚いたのはライブ!ももクロ「極楽門からこんにちは」一週間後のLimited addictionレコ発が初見だったのだけど、極楽門がスッ飛ぶくらいのインパクトだった。アイドルのライブいろいろ見たけど、鳥肌が立つような高ぶりって「鼓動の秘密」間奏の庄司芽生のダンス以上はまだないなー。

先に書いたような楽曲のオルタナ的な面白さではBABYMETAL。メタルの人が「アイドル向けってこんなんでしょ?」で作った感でもなく、アイドルの人がメタル風で作ったわけでもない異様な融合感の奇曲。ライブ映像見ると客席もメロイックサインしてて超楽しそうだ。

あとこの年末ヒットしたのがライムベリー。アイドル+ヒップホップてのはTENGAL6があったけど、あそこまでスマートじゃないパーティ感が素晴らしい!現時点では全曲MOE-K MCZのカバーだけど、動画見た感じでは「萌え声&アニメっぽさ」で奇を衒った所狙いのMOE-K MCZより「元気な中学ヒップホップ部」のライムベリーの方が合ってる気がする。来年もっと見たい。

あと情報あまりない中で良い曲だなーと思ったのはこのあたり。女子流と同じ松井寛プロデュースのCQC's、フィリーソウル風のキャラメル☆リボン、小学生にこのトランシーな曲調にこの詞かい、と突っ込みたくなるSpringBell feat.MIKA。アイドルのキャラはよくわからないが、プロデューサーの個性が曲にはっきり出てるところがあらためて面白い。時にやらされてる感も含めて。


あと小箱のアイドルイベントも数回行ったけど、ひっかかるアイドルがひとつはいるんだよな。アイドルのライブのことを「現場」という言い方するのに前は馴れなかったのだけど、「何かが起きる/起きている場所」としての「現場」という名称はいまなら分かる。そしてももクロ以降「アイドルとプロレス」が比較して語られることが増えたけど、プロデューサーのお仕着せのストーリーより女の子の成長こそが一番のストーリーであることも。そしてその成長を生で見れる「現場」がライブなのだなあ、ということも。

とかいろいろ考えつつも、映画版モテキの名文句「弱ってる時に聴くアイドルソングは麻薬」という要素があるのは否定できない!周りでも30代ばっかだもんなあ、突然ももクロにハマりだしたの…。2012年はもっとタフに生きたい!