サイタマビーチ

フリーライターの大坪ケムタの雑記とかイベントとかもろもろです。

5.5アイスリボン288"GOLDENRIBBON2011"雑記

ちょっと前にツイッターで「アイドル好きの人にとって『ルックスの良さ』ってどれくらい重要なんだろう」というのを聞いてみた。この時の。「可愛いこと」がアイドルにとって最もデカい条件ならば、多少の好みの違いはあれ結局は「世間から見て一番可愛いアイドル」だけが残るのではないか。乱暴な言い方すれば、文句なしのトップ級であるガッキーや堀北真希だけいればいい、みたいな。でもそうではないのはこの半年だかでアイドルの楽しみ方を知ってきた今の自分なら分かる。「可愛いこと」はアイドルの「条件のひとつ」ではあるけれど、実際のところアイドルとは音楽やダンス・トーク込みのエンタメジャンルであり、ルックス(&キャラクター)は「ただ可愛い」以上に「思い入れを持たせる」ことの方が大事ということ。楽曲やルックスが良い悪い(に越したことはないけれど)以上に「気持ちを傾けられる」。それに相手も全力で返してくれる。そこからしか生まれない幸せな瞬間というのはたしかにある。
「プロレスでハッピー」を合言葉にしてきたアイスリボン、2度目の後楽園ゴールデンウイーク興業。ミックスドタッグトーナメントでの大石真翔&新田猫子の「にゃん'sクラブ」が圧倒的なキャラ勝ちで奇跡の優勝。似たもの同士が意外な程ハマった星ハム子&宮城もちのセクシータッグ。志田&朱里というビジュアルも身体能力も話題性も旬な2人に対し、真っ向から「強さ」で跳ね返した「本当は怖いさくらえみ」。そしてメイン、仙台での凱旋興業を目指す王者・藤本つかさにはっきり書けば「天才」中2レスラー・つくしが挑んだシングル王座戦。トータルでいえば、ここ最近のアイス後楽園では一番素晴らしかった。それこそ一年前のGW興業以来のまさに「プロレスでハッピー」。
その時のメイン・さくらvsりほ、そして今回の藤本vsつくし、どちらも「中2レスラーの敗北」というのは同じだ。しかし昨年はりほが最後のマイクで「もう今までみたいなプロレスは出来ないかもしれないかもしれないけど」と語る「少女の季節の終わり」を示唆するものだった。それに対し、今回のつくしは震災後の茨城で被災地区最初のプロレス興業を行った「復興」の象徴のような選手であり、この日も新技を繰り出すなど、たとえ負けても「さらなる始まり」を予感させた。ふつう最後にリングに立つのは勝者だけども、この日は彼女。彼女は試合には負けたけども「会場の思い、期待感」には勝った。だから、誰ひとり彼女がマイクを持つことに違和感はなかったはず。そんな流れがさらなる多幸感をこの日のホールに溢れさせたといえる。
アイスリボンにしか感じることが出来ない「プロレスでハッピー」。それは他のプロレス団体にあるような「凄味」とか「充実感」とか「いい試合だ!」とかともちょっと違う。それを考えると、最初のアイドル話の時に感じたような「気持ちを傾けられる」選手たちが揃っているのがアイスリボンな気がする。その上で試合と自分がキャッチボールしているような感覚。失礼な言い方すれば、もっと可愛い、もっと強い選手なら他団体にもいる。しかしこちらの心に触れられる選手はそういない。そうしたフックをそれぞれ持ち、それぞれが全力。恐るべきことに「似たレスラー」「無個性なレスラー」がいないのがアイスリボンなのだ。
その姿はアイドル的、というより、最初の質問のとおりアイドルにとって可愛さがひとつの条件でしかないのなら、もはやアイドルと同じジャンルとしか俺には思えないのだけれど。自分の周りの元々アイドルに全然興味ない人(主にサブカルおじさん)らがももいろクローバーZとアイスリボンに同時期にひっかかってるのを見ても。ダメかなあ。ダメすかねえ。

ただここ最近は所属選手が多すぎて、客からして「気持ちを持っていきたいのに、試合時間が短くフラストレーションに」という問題が出てきた感も。TEENSのような「選手プロデュース興業」でうまく解消していけないだろうか?

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