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サイタマビーチ

フリーライターの大坪ケムタの雑記とかイベントとかもろもろです。

teenageのfunkなlove。−学生プロレスサミット2011雑記

プロレス

社会人による草プロレスはデイリーポータルZでも記事にした昨年のnkw以来だけども、学生プロレスを見るのは自分がリアル学生時代に見て以来なので約20年ぶりになるのか。あとはDDTやマッスル関連でその断片、本当に氷山の一角の知識を得るくらいで、真っ当にやっと知ったといえるのはついこないだのイベント「学プロトーーク」。それも映像のみだけど。ともかくあのイベントと映画「ガクセイプロレスラー」に非常に揺さぶられたので、あとは生を見るだけ!と後楽園へ。
全7試合+エキシビジョンマッチで客席は満員マーク。というか自由席というのもあるとはいえ、東京ドームの階段あたりまで列が出来てたのに驚いた。試合始まると周りから選手への親しみ深い声援やヤジが飛んでいた所かすると選手の友人も多いのだろう。学生ルートは強い。
学プロに関してはニュートラルなイメージでいえば「下品なリングネーム」「コミックな試合」、それと「最近はかなりレベル高い」というところか。実際見てみると試合は「コミックorシリアス」ではなく、コミック寄りでもけっこう攻防がしっかりしてるのに驚いた。AKBが載ってる雑誌を取った取られたのドラえもんレベルな展開から先輩越えを目指す「AKB48マッチ ブタネコ・錯乱ボーイDTvsNYU-LIN PARK・フェチロー」、そしてヘッドギアを付けてのインセプション的入れ子構造試合「異次元対決 朝挿入vsテント・ハリゾー」は、これも学プロならではの「場内実況」が笑いのエッセンスを十二分に引き出し、その一方で当たりの強い所も見せたりとただの「プロレス演劇」になってない所に感心した。それにしても実況は童貞&性病ネタが多い多い!「学プロトーーク」の時も思ったけど「リア充・非リア充問題」って予想以上に学生中では重要なんだな。
後半はあいかわらず実況こそコミカルも、試合はいたってシリアス。ベストマッチはセミの「きしだくん・児ーポ監督vsヌキ道山・モー!マイティ」。あいかわらず「童貞なのに性病持ち!」「(ヒップドロップなどの攻撃前に)アナルオナニーして以来尻拭いてないぞ!」と実況はヒドいけど、その中に「先輩越え」というテーマがある事をさらっと織り交ぜてくる。そうかあ、「学プロサミット」ってこの時期にやるということは「先輩越え」または「卒業制作」といった意味合いもあるのだな。そう思うと初めて見る彼らにもグッと感情移入させられる。学生プロレスは「台本」の存在が前提となっているけども、だからといって全ての学生が同じことを出来るわけではない。彼らがここに立てる意味や、殴ることに含まれる意味、様々な風景がその試合から見えて(というか妄想させて)いい試合だった。
そしてあらためてDDTやマッスルを見てると、どっちが換骨奪胎したのかはわからないけれど予想以上にプロと学プロの距離は近い。さすがに「絶対的な壁」は感じるけれど。特に「間で見せる緊張感」は中堅以上のプロとアマでは生み出せるものが違う。ただ、一点だけプロに出来ず学プロならではの部分を感じたのは「いつか終わる」という限定性から来る色気。「ガクセイプロレスラー」見て「プロレス少女の青春を描くとアイスリボンになり、プロレス少年の青春だと学生プロレスなのかも」と思ったけれど高校野球のような、技術でいえば決して最高ではないが、確実にこの時期しか見れないものが学プロにある。(そしてプロなのにそれがあるアイスリボンには、あらためてその特殊性を考えさせられる)アイドルとかモラトリアムとか様々なものを絡めて考えたくなるこのお題、しばらく社会人・草プロレスも含めてちょっといろいろ見に行きたい。
でも、一番インパクトあったのはエキシビジョン「中良依沙vs滝河原クリトリス」で飛ぶ声援「クリトリスがんばれー」「中がんばれー」。「(新崎)人生がんばれー」以来の衝撃!出る奴も観客も全部バカ!そしてしあわせ。





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