サイタマビーチ

フリーライター/イベンターの大坪ケムタの雑記とかイベント告知とかもろもろです。

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台湾で男性誌をいくつか買ってみた。1

さてもう帰国して4週近くなるのに台湾の話。行ったことある人なら知ってるだろうが、台北市内は200mごとくらいにコンビニがある。とにかく多い。泊まったあたりは地元系のHi-Lifeが多かったけれど日系のセブンイレブン・ファミリーマートも見かけまくり。店の中はお菓子にデイリー、ホットフードなど日本とだいたい同じ。見た目にぜんぜん違うのは煮玉子くらいか。

中にはもちろん雑誌コーナーも。芸能誌や女性向けファッション誌も多いけれど、個人的に感じたのは男性誌の…あえてこの言葉を使えば…サブカル感?中には『クールトランス』(ワニマガジン)みたいな日本のファッション誌の台湾版(言葉も現地語)もあったりするのだけど、地元誌にはそれらとは違うカルチャーに対する眼差しがあるように思えた。といっても表紙・裏表紙をちらちら見ただけなんだけども。せっかくだから中身もしっかり見てみよう、といくつか現地の男性誌を買ってみた。

まずは『funs magazine』。正直「台湾サブカルきてる?」と勝手に思ったのは、この雑誌のウルトラマン表紙ってところに古き良きサブカルとオシャレが蜜月な時代を感じただけなんだけどな!これは現地ブランドPIZZA CUT FIVE(語感で分かるとおりのPizzicato Fiveオマージュブランド)が円谷プロと組んでのウルトラマンTを出したという特集記事。ウルトラマンを外に連れ出しちゃったりと撮影も凝ってる。しかもただTシャツ紹介記事でなくイメージ写真にデザイナーに今回のコラボ意図について2ページに渡って聞いてたり、かなりページの使い方が贅沢だ。日本のカタログっぽさに比べると。


内容はおそらくティーンエイジャー〜20代前半向けファッション中心で、当然ながら服の紹介が中心。ただ先のページ同様に見開きドカンと贅沢な使い方のページも多く、その一方で日本同様のカタログ的構成も。バランスが妙に極端なんだよねえ。Tシャツなんかは日本同様地元ブランド海外ブランド関係なく紹介してる。



目をひいたのはファッション以外の特集&カルチャー記事。この号の折り込みとして入っていたのがなぜかモノポリー。お札とかコマとか一式入っていて遊べるようになってる。人気デザイナーの手によるイラスト、らしい。それにしても台湾人は2頭身キャラが好きすぎる!

アート系のページも随所に挟まれていて、日本人のペインターの紹介やGeisai Taiwan(てのがあるんだな!)の村上隆賞受賞者による写真ページなども。特にこの作家特集だけで10ページ、しかも見開きでバンバン!バブル期でもそんななかったんじゃないか。

あとこの本は7月頃出たらしく(後でサイト見たら翌月号も出てた。…あちらでは売れるまで放置なのか?)、W杯特集が。台湾ではまだ一般的でないらしいサッカー、それだけに内容はイエロー・レッドカードやフリーキックなど超初歩ルールの説明に終始。日本でアメフトの記事でも載せる感じか。

全体観た感じでは服の紹介ページでは日本の男性ファッション誌ぽさは感じるのだけど、他の特集記事がカルチャー色強くて読みごたえある…と思う。中国語分かれば。おそらくライトなティーンエイジャー読者向けなんだけど、良い意味での啓蒙感があるというか。「ああ、中学生の時わけわかんねえくせにこういうファッション誌買って悦に入ってたなあ」なんて思い出しちゃう。それだけ今の台湾には面白い地元カルチャーだったり、海外カルチャーの吸収欲があるということだろう。その空気あったもの、実際。とにかく編集者が楽しんで作ってる感があるんだよなあ。「あ、コイツ面白いから10ページやっといて!」みたいな。…まあ、現地語ひとつも読めないから全部間違ってるかもしれんけど!ちなみに公式ページもあった。