サイタマビーチ

フリーライターの大坪ケムタの雑記とかイベントとかもろもろです。

ほぼ日刊女子プロレスという驚異『不思議の国のアイス』

日曜はアイスリボン@後楽園→DDT@両国と、何年ぶりかのプロレスハシゴ。共に初進出会場ということで、やる気溢れ過ぎなロング興業。1日で8時間近くプロレス観ることになるとは思わなかったなあ。ま、思い入れハミ出したゆえの欠点にケチつけるのは野暮ですわな。とはニア都心在住だから言えるんだろうけど。
アイスリボンは道場までチャリで行ける距離にありながらも後楽園でやっと初観戦。今や週3興業、地方局とはいえTV放映、さらに毎日メルマガ配信にブログ更新と限りなく「日刊プロレス」を実現出来てる唯一の団体じゃなかろうか。この辺の情報スピードと展開の作りようが非常に今時で、主宰のさくらえみマッスル坂井とどこか似た、でも違う異才ぶりを感じて気になってたんだよなー。
そうした情報の豊富さとほどよいクローズドさ加減がマニアにとっては掘りようのある団体でありながら、試合は誰でも感情移入出来る女子プロ1年生〜3年生の「一所懸命」が見せ場。弱いけど熱血、でも弱いなりに成長は見せる。ガチの引きこもりレスラー・真琴が入団から3年を経て団体の顔であるベルトを取る選手になるほどに。
アイスリボンが気になりだして以降、観戦ブログとか読むようになる中で「アイスリボンは高校野球」という一節をみつけて、その特殊性に納得がいくようになった。プロレスの定番文句であり、あるのかないのか分からない目標である「最強」は「プロ野球」である他団体に任せて、アイスで見せるのは「あなたに勝ちたい」「(私は)強くなりたい」というパーソナルな感情。そこにフォーカスをあてるマッチメイクが恐ろしく上手いんだろな。
たしかにアイスリボンは高校野球ぽい、でも正確には「週刊少年雑誌の高校野球漫画」だと思う。『キャプテン』系の努力と熱血、『ドカベン』系のキャラクターの豊富さ。ムリヤリ漫画に当てはめれば『第三野球部』あたりが近いだろうか。それを日刊レベルで思考・更新し続ける凄さ、しかもライブで。いろんな意味で今一番尖ってるエンターテイメントのひとつだと思う。そしてこの日のメインで追い込みながらも敗北し、号泣するさくらを観て「そうか、泣き虫先生がいる方の熱血漫画ね」となんか納得した。


でも写真はデスワームやらビッグフットやら。この日は高橋・松本・植松・イオといった評判のいい他団体選手をまとめて見れたのも良かった。女子団体見るの10年ぶりくらいだもんな。

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