『このマンガがすごい!2009』&『奇談』出ました
今年もアンケート&レビューで参加させてもらった『このマンガがすごい!2009』(宝島社)が発売されました。全体のランキングは本を読んでいただくとして、自分のランキングの話でも。今年はこんな感じで挙げてみました。
1位「月光条例」藤田和日郎(小学館)
2位「18倫」松本タカ(秋田書店)
3位「金剛番長」鈴木央(小学館)
4位「僕の小規模な生活」福満しげゆき(講談社)
5位「魔法の料理かおすキッチン」服部昇大(集英社)
6位「サラリーマン田中K一がゆく! 」田中圭一(角川グループパブリッシング )
全体ランキングと比べると『金剛番長』以外はひとつも全体ランク30位内に入ってない空振りっぷり。えー!せめて『月光条例』は入ってると思ったんだけどなぁ‥。それに対して普段スキスキダイスキと連呼してる島本和彦先生の『アオイホノオ』はあえて外したんだけど、そしたら全体ランクでトップ10入りだし。これが墓穴か!本当の墓穴が見えてきた!
アレは確かに面白いけど、あくまでこの前のちばてつおの『トモガキ』同様に作者の本道のマンガではない、『吠えろペン』の外伝的存在と思ってるから入れる気はしなかったんだよなぁ。藤子の最高傑作は?て聞かれて『まんが道』とは言いたくないじゃない。ドキュメント漫画の人ならいいけど、創作の人なら創作の作品を代表作にしてあげたい。そういう愛ゆえのランク外しということで‥ま、やった後は空に向かって笑うがいいのだ!(無謀キャプテンより)
*
あと記事担当した『週刊大衆ミステリー増刊・奇談』(双葉社)の2号目もコンビニに並んでおります。初のオカルト本原稿だったんですが、あらためて気づくのはミステリー&オカルト業界の密やかな復興ぶり。90年代のオウム逮捕とノストラダムス予言が外れたことでソッチ方面はしばらく停滞気味だったそうですが、昨年ブラジルの預言者・ジュセリーノの予言が大ブレイク。それにハローバイバイ関の都市伝説ブーム、江原啓之のスピリチュアル人気(ミステリー業界の人からは揃って「あれはカウンセリングであって我々とは別物」と言われましたが。)などなど確かにミステリー・オカルト系雑誌や番組が増えてるような印象があります。この前テレビでやってた超能力捜査物もそうだし。
雑誌界でも定番の『ムー』(学研)に続いてこの数年で『不思議ナックルズ』(ミリオン出版)に『奇談』、あと今週明けには山口敏太郎氏プロデュースの『アトランティア』(徳間書店)が創刊。本家である『ムー』も『ムーマックス』というDVD付コンビニ向け本を発行と活気づいてるようで。まぁそういうのを楽しめる余裕が出てきたっつーんならいいんですけどね。とりあえずマヤ歴の終わりである2012年まではブームは続きそうです。
しかし『ムーマックス』もいいけど、学研なら「学習」「科学」に合わせて「6年の超科学」ってタイトルで出してほしかったなあ。ダウジングの棒とかふろくで付けてな。